アプリを開発するきっかけは東日本大震災

石森さんは、宮城県石巻市出身。
アプリを開発するきっかけとなったのが、東日本大震災でした。

(ゲヒルン 石森大貴代表取締役)
「自分は東日本大震災で実家が津波で全壊したり、親戚や友達が亡くなったりしていて、何もできなかった。その時に、それがすごく悔しくて。次、大きい災害がきたときに少しでも役に立つものを作っておきたいなと思って、アプリの防災情報の配信を始めた」


震災後、ひとりでウェブサイトやニュースなどで情報を収集し、「特務機関NERV」のツイッターアカウントで情報を投稿していた石森さん。

2018年には、気象庁の本庁舎内に専用線を敷き、緊急地震速報などが発表とほぼ同時に受信可能になり、翌年に、アプリが完成しました。

アプリはあくまで参考に 自分で判断する主体性を

石森さんは、その後もより精度を高めるための開発を続けています。

(ゲヒルン 石森大貴代表取締役)
「まず、自分の家族が避難するきっかけにならないといけなくて、そこから先は同じくアプリを使ってくださってるユーザーの方の避難のきっかけになれればいいなと思っています」


住民がいち早く、情報を手に入れられる環境が整う中、石森さんは、情報をもとに自ら適切な判断ができるよう備えてほしいと呼びかけます。

(ゲヒルン 石森大貴代表取締役)
「アプリだけに依存したり、頼ったりするんじゃなくて、アプリはあくまで参考にしていただいて、自分で判断する主体性を持ってほしい」

※MRTテレビ「Check!」1月17日(火)放送分から