地震が発生した際に、防災情報アプリで情報を収集したことがあるという人もいるのではないでしょうか。
今回注目するアプリは、その名も「特務機関NERV(ネルフ)防災」。
気象庁が発表した地震速報などの情報をいち早く知らせるアプリで、人気アニメ、「新世紀エヴァンゲリオン」に登場する組織と同じ名前ということでも知られています。

そして、現在、TBS系JNN28局の統合ニュースサイト「TBS NEWSDIG」では、この「NERV」を開発した会社と連携して防災情報を配信しています。
今回、防災力向上に向けて最前線で活躍するアプリの開発者に思いを聞きました。
ダウンロード数約340万のアプリ 「特務機関NERV防災」
(特務機関NERV 防災啓発動画)
「今では全国に整備された4374の震度観測点によって震度の情報を迅速に伝えることができるようになっています」

現在、ダウンロード数がおよそ340万の「特務機関NERV防災」アプリ。
開発したのが、防災情報の提供などを行う東京の会社「ゲヒルン」の代表取締役、石森大貴さん(32歳)です。
(ゲヒルン 石森大貴代表取締役)
「気象庁が発表してから数秒以内には届くようになっています」

アプリの特徴が、速報の「速さ」と「見やすさ」です。
気象庁が発表した地震速報や津波警報などが0.1秒でシステムに届き、早いケースで1秒以内にユーザーに防災情報が届きます。

おととし2月、福島県で最大震度6強を観測した地震では、気象庁発表とほぼ同時に震度分布図付きで情報を配信。
テレビの速報より10秒以上早かったといわれています。

また、アプリの画面は配色を設定できたり、音声で読み上げたりする機能も備わっています。
(ゲヒルン 石森大貴代表取締役)
「誰にとっても見やすい。そこで(画面を見て)『ん?』と迷ったら、2秒も3秒も経ってしまうわけで、そういった時間のロスを少なくしたい」

