7月11日、奈良県は東吉野村にある住宅の倉庫内にいたツキノワグマ1頭に対し、自治体の判断で発砲を可能とする「緊急銃猟」を実施したと発表しました。
環境省が公表しているデータによりますと、2025年9月に制度の運用が始まって以来、今回、近畿地方では初めて緊急銃猟が実施されたとみられます。
奈良県によりますと、11日午前7時50分ごろ、奈良県東吉野村の村民から「自宅納屋で、ツキノワグマらしき動物を目撃した」と村役場に連絡があったということです。
村役場はその後、奈良県と地元警察、地元の猟友会に連絡。
県と東吉野村の担当者、地元警察、地元の猟友会などが現場に集合し、午後1時半ごろ、ツキノワグマであることを確認したということです。
関係機関による協議の結果、東吉野村は午後4時35分ごろ、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」に基づく緊急銃猟の実施をホームページで公表。
午後5時3分頃、東吉野村の鍵谷典秀村長が緊急銃猟の実施を宣言しました。
午後5時26分ごろ麻酔銃による銃猟が行われ、ツキノワグマは捕獲されました。人的被害はなく、捕獲されたクマは薬剤による殺処分が完了したということです。
捕獲されたツキノワグマは全長135センチ、体重は41キロのオスで10歳から15歳くらいと推定されています。
殺処分されたツキノワグマは東吉野村役場により埋却処分される予定です。
緊急銃猟は、クマやイノシシなどの危険害獣が人の生活圏に侵入し、一定の条件を満たした場合に市町村長の判断により銃器を用いて捕獲等できる制度で、2025年9月に施行されました。
環境省が公表しているデータによりますと、制度の運用が始まって以来、福井県より西の奈良県で実施されたことで、近畿地方での初めての「緊急銃猟」とみられます。
奈良県では、6月に下北山村寺垣内で、60代の男性が自宅の離れにあるトイレから出たところ、外にいたクマと遭遇し、男性が顔などにけがする被害も出ています
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