世界各国が開発を競う人類のフロンティア「宇宙」。

実は今、日本が世界トップクラスの技術を誇り、世界中から視察が相次ぐほど注目を集めている分野がある。それが「観測衛星」だ。

“時価総額400兆円超え”も話題となったイーロン・マスク率いる「スペースX」が業界を牽引する中、日本は「宇宙」で勝てるのか?

その勝ち筋を探るべく、創業わずか8年で世界から注目を集める存在となった日本の宇宙ベンチャーをテレビメディアとして初めて取材した。

世界で過熱する衛星打ち上げ競争 大きく後れを取る日本

宇宙をめぐる競争が世界で激しさを増す中、衛星の打ち上げ数では、日本は米中に大きく水をあけられている。

去年の各国の人工衛星打ち上げ数を見てみると、アメリカが3718機と突出。次いで中国が371機と続く中、日本はわずか33機にとどまる。

一口に人工衛星と言っても、さまざまな種類がある。代表的なものとして、通信や衛星放送に使われる「通信・放送衛星」、GPSや日本の「みちびき」などの「測位衛星」、気象予報や災害状況の把握などに使われる「観測衛星」がある。

一方、通信衛星の分野では、スターリンクなどアメリカ企業が先行し、日本は海外勢に頼っているのが現状だ。

こうした遅れを挽回し、宇宙産業を新たな成長分野に育てようと日本も投資の拡大に乗り出している。政府は6月の「成長戦略会議」で、「航空・宇宙」を17の戦略分野の一つに指定。2040年までに官民合わせておよそ14兆円規模の投資を行い、開発を加速するとしている。

その中で、日本が世界と勝負できる分野として期待されているのが「観測衛星」だ。