品評会は何のため?

「品評会」と聞くと、どの商品が一番おいしいのかを決める場、というイメージを持つ人も多いかもしれません。

もちろん、優れた商品を表彰することも大きな目的の一つです。ただ、新潟県のみそ・しょうゆ品評会には、それだけではない役割があります。
それは、県内の味噌やしょうゆを造るメーカーが、互いの技術を高め合い、品質をより良くしていくための場であるということです。

「新潟県みそ・しょうゆ品評会」の様子

味噌やしょうゆは、同じ原料を使っても、こうじの状態、発酵や熟成の進み方、蔵ごとの製法によって、香りや味わいが変わります。品評会では、そうした違いを専門家が確認し、技術や品質を客観的に見つめる機会になります。

2026年度の「新潟県みそ・しょうゆ品評会」は、5月19日に新潟県農業総合研究所 食品研究センター(加茂市)で開かれました。味噌部門に49点、醤油部門に23点が出品され、学識経験者や業界の審査員によって審査が行われました。

審査で見られるのは、単に「しょっぱい」「甘い」といった味だけではありません。味噌であれば、色合いや香り、うま味、食感、全体のバランス。しょうゆであれば、香りの立ち方や味のまとまり、料理に使った時の風味の広がりなども大切な要素になります。

「品評会」は味噌やしょうゆにとっての“晴れ舞台”であり、蔵元にとっては“技術の健康診断”のような場でもあります。