手入れを失った山 80年という「伐期」が示す森のサイン
村上市の山に入ると、チェンソーの音が響いていました。
大きな木が倒され、山から運び出されていきます。
「今、手入れがされていない山が本当にたくさんあるんです。切るべき時期である『伐期(ばっき)』を迎えている山もかなりあります」
そう話すのは、いわふね森林組合の渡辺友樹さんです。
現在、山で伐採されている木の中には、樹齢80年を超えるものも少なくありません。
木は、ただ古く、大きくなればよいというわけではありません。
高齢化した木は、若い木に比べて二酸化炭素の吸収量や酸素の排出量が少なくなるといいます。

さらに、間伐や伐採といった手入れが行われず、地元の木を使う機会も減ると、山には光が入りにくくなり、少しずつ荒れていきます。
渡辺さんは、手入れを失った山の危うさをこう話します。
「必要な手入れをしないと、山はどんどん荒れてしまいます。それは単に見た目が悪くなるだけでなく、根が張らなくなり、大雨の際の土砂崩れなど、深刻な自然災害の原因にもなってしまうのです」
だからこそ、その時期に応じた手入れを行い、木を伐採して、また新しい木を植えていく。森を守るためには、木を切ることも必要なのです。














