見直される「車避難」と課題
堀啓知キャスター
道内、この1年で津波警報3回出てますけれども、そのたびに我々もこう緊急放送しますけども、情報カメラ見たときにじわじわ渋滞が発生する、実際毎回起きてるんですけども。そのお気持ち本当によく分かるんですが、一方でその渋滞でかえって避難が遅れるリスクがあるというのも、これ、大きな課題だってことですね。
堀内大輝キャスター
道内で「車避難」というのを避難計画に盛り込んでいる自治体、他にもあるんです。
道南の福島町は防災計画で「原則は徒歩」としつつも、自力で避難できない方などは車避難を推奨しています。
道東の浜中町は道総研(北海道立総合研究機構)と協力して、徒歩と車の津波避難のシミュレーションをしまして、地区によって車の避難ルートを決めています。
「この道を通って向かいましょう」ということですね。2021年に完成した役所の新しい庁舎は高台に作られていて、町民の車避難を想定した駐車スペースも、広いところ、確保しています。
堀キャスター
原則は徒歩ということなんですけれども、地域の自治の実情によって車避難を認める町もありますので、これは、皆さんが住んでるお住まいの自治体がどういう対応を想定しているのかっていうことはちょっと確認したほうがいいですね。
堀内キャスター
そうですね。せっかく自治体がそうやって定めていても、それぞれの頭に入っていなければ行動に移せないってことになりますからね。
普段とは違う災害時のその車の避難について、防災が専門の日本赤十字北海道看護大学の根本教授に聞いています。
その車避難の「課題」なんですが、まず行政側の課題として2つ。まず1つが、住民としっかり討議をして理解を得る場を作ること。
それから2つ目が、実際にその車の避難を想定した防災の訓練を実際にやってみましょうというところです。
それから住民側の課題としても2つ。1つ目が、道路が液状化したり歩行者が多くいたりして、普段とは同じ状態ではないということをまず想定。
堀キャスター
そもそも道路が陥没してるとか、そういうこともあり得るわけですよね。
堀内キャスター
途中で車を放棄して高台に上がっていかなければならないってことも十分あり得ますから、この時は必ず皆さん、車の鍵はつけた状態で、残しておいてくださいってことです。
それからもう1つが、避難の際に支援される人と支援する人との理解、それから訓練を事前にすることが重要だと。やっぱり課題が多いっていうことですよね。
そして、その「津波型」災害への備えなんですが、住民の皆さんはまず、適切な情報を受信して情報を得たら自分の避難のスイッチ、これをオンにするということが大事だと言います。
やっぱり日頃から「想定外」を少なくして、すぐに行動が起こせるように、もう「津波避難は逃げるが勝ち」、これを覚えておいてほしいという、ことでした。
コメンテーター田村次郎さん
もう本当に、もうそれぞれが、もうちゃんとこういった避難のことを認識しておく必要もありますし、一方本当にね、ビーチのあるところは、お客様がこれからね、集まってくることもあると思いますし、人が増えたときに、じゃあどういった避難になっていくのかっていうのも想定しながら、こういったことに向き合っていきたいなっていうふうに思います。
コメンテーター保田隆明さん
難しいですよね。まあ今「避難は逃げるが勝ち」って話があって、「じゃあ、1秒でも早く逃げたいから車使いたい」と、やっぱ人間の心情的には思っちゃうわけですもんね。そういう意味ではその、「部分最適」と「全体最適」の話だと思うんですけど、個の利益を優先しようと思えば「車」ってなるんですけど、みんながそれやっちゃうと、全体が、ふん詰まりになっちゃうということで、やっぱ全体最適をするにはこういうデザインでやるんですよっていう、そういうものをいかに分かりやすくお伝えするか、ということなんだと思いますね。
堀キャスター
そうですね。事前の計画と実際、訓練をしてみるっていうことで。
堀内キャスター
街によってその対応もやっぱり違いますんで、そこもしっかり我々も頭に入れとかないといけないなというところですね。














