見直される「車避難」と課題

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防災無線(2025年7月 浦河町)
「海岸や河口には近づかないようにしてください」

日高地方の浦河町です。去年7月以降、これまでに3度「津波警報」が出されました。警報のたびに、町内で発生するのが…

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HBC浦河福井秀一カメラマン(4月20日)
「町民の方が車で続々と押し寄せています」

道路の渋滞です。浦河町は、原則として徒歩で避難することを勧めていますが、多くの町民が、車を使うことが原因です。

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浦河町 土井晋輔さん
「きれいに(車が道を)上がれるうちはいいが、(坂の)入り口がどんどん詰まり(左折で)曲がる車が列を作ると、こっちの車は入れないので…」

浦河町で会社を経営する、土井晋輔さんです。

避難の原則は徒歩と知りつつ、津波警報が発表された3回とも、海岸近くに住む高齢の両親を連れて車で避難しました。

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浦河町 土井晋輔さん
「両親とも1回、足を手術しているので、歩くとなると困難、(避難が)数分遅れると命に関わるので、どうしても車を使わざるをえない」

岡田純ディレクター
「津波の避難に対応した避難所であるスポーツセンターまで徒歩で避難する場合、この坂道を歩いて登って行くことになります」

2025年12月の津波警報では、第1波が到達した後も渋滞が続き、緊急車両の通行に支障をきたす恐れがありました。

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課題を受けて、浦河町は今年3月、地域防災計画を改定しました。

避難について「原則は徒歩」は変わりませんが、支援が必要な「高齢者や障害がある人」と「避難所までの距離が相当ある場合」は「車での避難」を明確にしました。

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浦河町総務課危機管理係 大山晃係長
「車で避難する人の範囲を明確にすることで避難遅れを最小化する目的で改定しております。障害者や高齢者など自動車でしか避難できない人々を助けることに繋がりますので、住民も徒歩避難することで、渋滞に巻き込まれるリスクをなくせるため、今一度、徒歩避難を考えていただきたい」

「車避難」の範囲を明確化することで、「避難遅れ」を最小化するねらいがあります。

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対象の町民にとっては安心材料ですが、ほかの町民も車は避難の選択肢として、持っておきたい手段です。

浦河町 土井晋一さん
「徒歩と車の『すみ分け』できればいいが、実際命を守ることが大事になって、1分1秒争うとなると、やっぱり車を使ってしまうだろう。夏ならまだしも、冬になったら車避難に頼ってしまう」