増える未婚率と結婚忌避感

ここまで説明してきた時系列データを、東京地区在住の男女20~59歳で集計した結果は、次の折れ線グラフに示す通りです。

まず、半世紀以上もの蓄積がある「回答者に占める未婚者の割合」は、70年代~90年代始めまで3割に届かなかったものが、90年代半ばから00年代にかけて3割前後で推移。その後は増加が加速して近年は4割超え。

これに並行した動きを見せるのが「結婚はしたくない」という結婚忌避感。最初に調査した81年の3%という数字が、00年代から10年代前半にかけて5~6%程度、10年代後半は9%程度とジリジリ上昇。20年に10%の大台を超えたら後はうなぎ登りで、25年は17%に達しました。

長期的に見て、未婚や結婚忌避感が増えるのとは対照に、数字を落とし続けているのが結婚や結婚式を重く考える意見。

「結婚する以上は必ず結婚式はあげるべきだと思う」という意見への賛同者は80年代前半に3割。そこから数字を下げ続け90年代半ばには2割割れ。その後00年代まで2割弱を維持したものの、10年代から再び減少傾向。25年では、「結婚に結婚式は必須」と考える人はわずか5%。

同様に「結婚したら、できるだけ離婚は避けるべきだと思う」も、初めて調べた87年の51%が最高値で、90年代半ばまでに3割強まで急減し以後横ばい。00年代後半~10年代前半に4割弱まで盛り返すものの、再び減少に転じて25年では22%。

思うに、昔は結婚するのが当たり前で、するからには式を挙げて末永く添い遂げるのも当たり前だったかも知れません。しかし、今どきそんな考えは廃れ気味で、結婚していない人の存在感が大きくなっています。