関東ではまだ梅雨ですが、この時期の言葉として「六月の花嫁」ジューンブライド(June bride)があります。辞書で調べると、その意味は以下のとおり(三省堂『新明解国語辞典』第八版)。
六月に結婚式を行うこと。また、その(新郎と)新婦。〔六月に結婚すると幸福になれる、という西洋の言い伝えから〕
なぜ6月なのかには諸説あるようで、6月(June)の語源とされるローマ神話の女神ユノ(Juno、ユーノーとも)もその1つ。
ユノは「女性の生活全般、特に女性の結婚生活を司り、主婦と新生児の守護者」で、「古代イタリアでは農閑期の6月が慣例的に結婚の月であったため、この月に結婚の守護神ユノの名を冠し」たのが、ジューンブライドの由来とのこと(『世界女神大事典』p.329)。
しかし日本の6月は梅雨があって祝日がなく、結婚式をするのに良い時期とは言いにくい感じ。
ちなみに厚生労働省の人口動態統計によると、2024年の1年間の婚姻件数は全国で485,092件。そのうち、6月(31,847件)は9月(27,646件)、4月(29,979件)に続いて下から3番目(注1)。
ジューンブライドという割に6月の婚姻件数は多くなく、話の運びとしては出鼻をくじかれた感じ。では、データの分析からは何が見えてくるでしょうか……?
何十年も調べ続けた「結婚はしたくない」思い
本コラムでおなじみのTBS総合嗜好調査(注2)では、結婚に関するデータが毎年積み上がっています。
例えば、回答者が結婚しているかどうか(未既婚の別)のデータは、半世紀前の1975年から蓄積されていて非常に貴重。
この質問、初期は「既婚(離死別含む)」と「未婚」の二択でしたが、93年以降は前者を「現在配偶者がいる」と「結婚経験はあるが、現在配偶者はいない」に変更。逆に変更がない「未婚」は、切れ目なくデータの推移を追いかけることが出来ます。
他にも、様々な意見を選択肢として並べ、自分にあてはまるものや、自分の考えに近いものをいくつでも選んでもらう質問が複数あって、そこに結婚についての意見も含まれています。中でも以下の2つは、結婚や結婚式を比較的重く考える意見であり、これも長期間のデータあり。
● 結婚する以上は必ず結婚式はあげるべきだと思う
● 結婚したら、できるだけ離婚はさけるべきだと思う
変わったものでは、「何歳くらいまでに結婚したいか(既婚者は結婚したときの年齢)」という、回答者の未既婚の別で回答の意味が変わってくる質問もあり、これも長期間の時系列データです。
選択肢には「結婚はしたくない」というのもあり、これは未婚者・既婚者とも結婚忌避の意向を示すものとして解釈可能。ごくわずかながらこれを選ぶ既婚者も実際にいて、結婚というものの複雑さをうかがわせます。














