3月に開幕するWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で“過去最強チーム”となることが予想されるアメリカ代表に参加表明しているカージナルスのノーラン・アレナド(31)とポール・ゴールドシュミット(35)が日本時間16日、大谷翔平(28)やチームメイトのヌートバー(25)ら侍ジャパンについて語った。アレナドは大谷について「彼はどこにいても最高の選手だ」と大谷の存在感を絶賛した。

これまでメジャーで3度の本塁打王、10年連続ゴールドグラブを獲得し、2017年のWBCで初優勝したアメリカ(準決勝で侍ジャパンは1-2で敗戦)の4番を務めていたアレナドは「(日本は)本当に優れたチームだ。あの試合(2017年の準決勝)の彼らは明らかにベストの選手だった。投手陣が良かった」と当時を振り返る。

「日本はお互いにみんなで助け合い、チームとして素晴らしいケミストリー(変化)を遂げる。だからタフな相手なんだ。日本は毎回タフなチームだ。だから僕はとても尊敬している。どのように取り組んでくるかもわかっているつもりだ」と日本のチーム力を評価。

同じく2017年のWBC優勝メンバーで2022年にナショナル・リーグMVPのポール・ゴールドシュミットも「彼らは素晴らしいチームだ。才能ある選手がたくさんいて、毎回本当にいいプレーをしている。メジャーの選手も日本でプレーしている選手もいて才能に溢れている。世界中の素晴らしい選手のプレーを見ることができるのは素晴らしいことだ」と侍ジャパンを大絶賛した。

2人のチームメイト、ラーズ・ヌートバー(25)は、栗山英樹監督(61)が侍ジャパンへの招集を明言している。アレナドは「彼と対戦するのは楽しいだろうな。あのトーナメントでみんなに会えればいいね。きっと楽しいものになる。願わくば彼(ヌートバー)には三振してもらって我々が勝てればいい(笑)」と笑顔を見せる。

日本の中心メンバーとなる大谷翔平(28)とはこれまで対戦のチャンスに恵まれていないが、ゴールドシュミットは「彼はすごいね。見ていて楽しいよ。彼がメジャーリーグでエンゼルスでしていることは素晴らしいものだ。ゲームにもたらすもの、両方できることの興奮、野球全般にとって素晴らしい時間であり、素晴らしい動員数を示している。オリンピックやワールドカップは何百年も続いている。この大会はまだ始まったばかりだが、この大会が開催されるたびに観客が増え続け、ファンがこの大会の素晴らしさを知ってくれることを願っている」。

2021年のオールスターゲームで大谷と対戦したアレナドは「彼はこの世界で間違いなく1番の選手です。彼はどこにいても最高の選手だ。いまだに彼がゲームでやっていること(二刀流)は信じ難いことだ」とメジャー最高選手たちも大谷を褒めたたえた。

侍ジャパンが過去最強と予想されるアメリカ代表と対戦するのは準決勝以降となる。

【侍ジャパン今後の日程】

◆2月
2月16日(木)
強化合宿スタート(ひなたサンマリンスタジアム宮崎)
2月25日(土)、26日(日)
強化試合 vsソフトバンク(ひなたサンマリンスタジアム宮崎)

◆3月
3日(金)、4日(土)
強化試合 vs中日(バンテリンドーム)
6日(月)、7日(火)
強化試合 vs阪神、オリックス(京セラドーム大阪)

■WBC開幕
◆1次ラウンド
3月9日(木)日本vs中国
3月10日(金)日本vs韓国
3月11日(土)日本vsチェコ共和国
3月12日(日)日本vsオーストラリア
※全て東京ドーム 

◆2次ラウンド
3月16日(木)準々決勝(東京ドーム) 
      
◆決勝ラウンド
3月20日(月)または21日(火)
準決勝(マイアミ ローンデポ・パーク)
3月22日(水)
決勝(マイアミ ローンデポ・パーク)

写真はアレナド選手(左側)とゴールドシュミット選手(右側)