■「娘の骨のかけらを拾って食べた」

発災後、明らかになったのが土石流の起点にあった違法な盛り土の存在です。

遺族や自宅を失った被災者は、違法な盛り土の造成や管理責任を怠ったとして、前と現在の土地所有者、そして熱海市長を刑事告訴しました。また、多額の損害賠償を求める民事訴訟も起こしました。

2026年3月に行われた証人尋問の場で、小磯さんは火葬場で友紀さんの「骨のかけらを拾って食べた」と初めて明かしました。

<小磯洋子さん>
「この子と一つになれるには、どうしたらよいかと思ったときに、私が産んだのだから、また私の体に戻して、またいつの時代にか生まれ変わってきてくれたらいいなと思って」

家族だけの秘密を語るしかなかった裏には、5年が経とうとする今も責任の所在が明らかになっていない現状があります。