政府は先月30日、日本の成長戦略の原案を取りまとめました。目玉は、AIなど17の重点分野への巨額投資です。その額は、2040年度までに総額370兆円以上。その期待を背負う現場を取材すると、「今がラストチャンス」という声が聞こえてきました。日本は変われるのでしょうか。
社会を支える巨大ネジの工場 直面する「担い手の高齢化」
長崎県佐世保市にある工場で作られているのが…

記者
「こちらの企業では金属を加工したネジを作っていますが、最も大きなサイズとなると私の身長の約4倍のものになります」
長さは約6メートル、重さは2.5トン。高速道路の柱を支えているといいます。他にも風力発電設備など社会インフラを支えるネジを手がけています。
大型船用ディーゼルエンジンのネジは国内シェア9割を誇ります。
創業は1931年。95年にわたり、磨き上げてきた技術が「転造」。

濱田屋商店 濱田隆作 社長
「転造は切削ネジに比べると強度が非常に強くなる」
「転造」とは棒状の金属にローラーで強い圧力を加え、ねじ山を作る工程のこと。「緩み」や「ゆがみ」が起きにくいのが特長です。
しかし今、担い手不足に直面しているといいます。
濱田隆作 社長
「本当にものづくりの企業として成り立っていけないんじゃないかなという、そういう不安があります。転造で作業している従業員も高齢化が進んでおりまして」
長崎県では人口減少が進み、ものづくりを支える働き手の確保が難しくなっているといいます。
工場では機械化を進めていますが、品質を左右する「転造」は今も熟練の“職人技”が欠かせません。

濱田隆作 社長
「シェアが90%という先輩たちが築き上げてきてもらった実績を、これから未来にどう繋いでいくのか。これは本当に大きな課題」














