事件から1年半…加害者の家族からの突然の連絡

1年半が過ぎた次の年の暮れ、12月に、加害者の両親がうちに来たい、歩のお参りに来たいと連絡がありました。

事件の当初この両親は、携帯のメールで高専の校長先生宛てに謝罪を出された。
私ね、なんで携帯のメール?なんて。なんではうちには電話が1本もないのに校長先生?なんて。
なんちゅう親なんだろうと思って。

でも後になって考えてみますと、加害者側というのはもちろん報道協定なんてなかったでしょうし、寄り添ってくださる方っていうのはそんなに多くなかったんかもしれない。
私たち相手側、被害者側のことを考える、そういう状況じゃなかったんかもしれん。
そんなふうに思うようになりました。

1年半が過ぎてうちに来られたとき、目の前にいたのは犯人の親なんですけど、我が子が殺人を犯して、逃げて、その挙げ句自殺して、取り残されて憔悴しきった、そういう親の姿でした。

やっぱりね、つらかったんね、と思った。

加害者の親、加害者の家族。
これも被害者なのかもしれません。

事件のあと、絶対許さない、そう思って真っ黒になっていた私の心も、少し変わってきていたのかもしれない。

そんなふうに考えられるようになったというのも、周りで支えてくださったたくさんの方のおかげと思っております。