静岡県は6月26日、乳幼児を中心に手や足、口の中に水ほう性の発疹が現れる「手足口病」の患者数が急増しているとして、2年ぶりとなる警報レベルの注意喚起を発表しました。

県感染症対策課などによりますと、6月15日から21日までの1週間で、県内66カ所の小児科定点医療機関から報告された患者数は、1医療機関あたり「5.56人」に達しました。前の週の3.47人から大幅な増加であり、警報レベルの基準値である「5人」を上回りました。

手足口病で警報レベルとなるのは2024年6月以来、2年ぶりです。今後さらに流行が拡大する可能性があるとして、県は感染予防の徹底を呼びかけています。

手足口病は、エンテロウイルス属による感染症で、年齢別の患者数は5歳以下の未就学児が90%以上、そのうち2歳以下が80%以上を占めているのが特徴です。

主な症状は、3日から5日の潜伏期間を経て、手のひら、足の裏や甲、口の中などに現れる水ほう性の発疹です。

発熱は高くても38度程度で、熱が出ないこともあります。通常は数日間のうちに自然に治る軽症の病気ですが、原因ウイルスに直接効く薬はなく、まれに髄膜炎や脳炎などの合併症を引き起こし重症化する場合もあります。

また、乳幼児を中心とした病気ですが大人に感染することもあります。

過去の傾向では7月頃に流行のピークを迎え、9月頃までに終息することが多いとされていますが、2024年の流行時には11月中旬まで警報レベルが継続しました。

感染経路は、咳やくしゃみによる飛沫感染のほか、よだれや鼻水、便、つぶれた水ほうの液に触れることによる接触感染が挙げられます。

県は、水分がとれなかかったり、高熱や嘔吐でぐったりしている場合などは医療機関を受診するよう呼びかけています。受診させるべきか判断に迷った際は、専門の看護師や小児科医から24時間年中無休でアドバイスを受けられる「静岡こども救急電話相談(#8000)」の利用も呼びかけています。