最も悪質な部類に近い

川村葉音被告【▶この事件に関する写真を見る】

被害者遺族らの処罰感情が厳しいことは至極当然である。被害者の父は、生前の被害者と2人で旅行に出かけるなど、その関係は大変良好であり、被害者の将来にも大きな期待を待っていたにもかかわらず、本件によりその期待は酷くも失われた。

被害者の母も愛する息子を失ったことを心から悲しんでいる。被害者の姉は、生前の被害者ときょうだい仲がよく、近況を語り合ったり、大好物のラーメンを食べに行ったりするのを楽しみにしていた。それも、今後二度と叶うことはない。

事件現場(江別市)【▶この事件に関する写真を見る】

こうした被害者遺族らの喪失感、悲嘆は筆舌に尽くし難く、慰める言葉も容易には見当たらない。以上によれば、本件は、強盗致死罪を含む事案の中でも最も悪質な部類に近いといえ、このような評価は、本件犯行に計画性がないことを踏まえても変わりはない。

※次回の配信記事では、無期懲役を求刑されていた川村葉音被告(21)に懲役30年の判決を言い渡した裁判所の判断理由をお伝えします。

おことわり
HBCでは、当時18歳の特定少年の被告を実名で報じるかどうか、事件ごとに判断しています。今回の事件は、1人の大学生の命が失われた結果の重大性、社会的影響の大きさなどを総合的に判断した結果、地上波テレビ放送では実名で報じることにしました。なお、デジタル配信の記事は、半永久的に残るインターネットの特性を考慮して匿名で報じています。