北海道・江別市で、男子大学生が集団暴行を受け死亡した強盗致死事件の裁判員裁判。札幌地裁は、事件のきっかけを作った川村葉音被告に懲役30年を言い渡しました。裁判長が被告らに語りかけたこととは。

高杉昌希 裁判長
「どうしてこんなことになったのか、君たちなりにその答えを言おうとしていたのは認められますが、十分なものとは言えませんでした」

川村葉音被告(21)と当時18歳だった男、そして、当時16歳の少年の3人は、弁護側の席で横一列に立ち、判決を聞いていました。

3人はおととし10月、別の男女3人と共謀し、江別市の公園で大学生の長谷知哉さん(当時20)に集団で暴行、キャッシュカードなどを奪い、死亡させた罪に問われています。

札幌地裁は3日、3人に強盗致死罪が成立するとの中間判断を示し、争点は量刑となっていました。

これまでの裁判で、川村被告は…

川村葉音 被告
「本当に何も考えないで行動していました。そこまで暴行がエスカレートするとは思わなかったです」

一方、長谷さんの遺族は…

長谷さんの姉
「弟と同じ状況か、痛み・苦しみを同じように味わわせたい。極刑に処していただきたい」

そして迎えたきょうの判決。

札幌地裁は、川村被告に対し、「被害者への暴行をエスカレートさせた。反省の弁は述べているが、真に自己の責任に向き合っていない」とした一方、「本件を主導したとも言えない」として、懲役30年。

当時18歳だった男については、「強盗行為に加わり、犯行を助長した」などとして、求刑どおり懲役20年。

当時16歳の少年には、「自らの意思で暴行に加担したが、不十分ながら反省の弁を述べ、くむべき事情がある」として、懲役9年以上13年以下の不定期刑を言い渡しました。

最後に、裁判長は3人にこう諭しました。

高杉昌希 裁判長
「君たちがやったことは、被害者・被害者遺族の人生を一変させるとんでもないことです。到底、償いのできることではないですが、どういう償いができるのか考えてみてください」

来月には、当時18歳だった主犯格とされる男らの裁判が始まりますが、長谷さんの交際相手の八木原亜麻被告の裁判の日程は決まっていません。