あいまいと指摘されてきた「危険運転」の適用について25日、スピードや飲酒の数値基準を盛り込んだ法律の改正案が衆議院本会議で可決・成立され、時速194キロで走る車による事故で弟を亡くした遺族が思いを語りました。
(法務委員会・井上英孝委員長)
「危険運転致死傷罪の対象となる行為の明確化を行おうとするものであります」
25日に開かれた衆議院本会議では、危険運転致死傷罪の数値基準を盛り込んだ自動車運転処罰法の改正案が可決・成立しました。

大分県内では2021年、大分市大在の交差点で時速194キロの車による事故で当時50歳の男性が死亡。大分地裁では認められた危険運転致死罪が、今年1月の福岡高裁では認められませんでした。
(遺族・長文恵さん)
「このままでは終われないという気持ちもあって、福岡高検には是非上告して欲しいという思いをお伝えしてきました」
この判決を不服として福岡高検は最高裁へ上告。交通事故の遺族らからは危険運転致死傷罪の「適用要件があいまいだ」といった批判の声があがっていました。
こうしたなか、見直しの議論を進めてきた「法制審議会」が今年2月に法務大臣へ改正を求めて答申。政府は3月に「飲酒運転」と「高速度」での数値基準を新たに設けた改正案を閣議決定しました。

そして、25日、衆議院本会議で改正案が成立され、最高速度60キロ以下の一般道で制限速度を50キロ以上オーバーした場合なども適用範囲に含まれるなど数値基準が明確化されました。

署名活動などを行い、法律の改正を目指してきた遺族の長文恵さんはーー
(長文恵さん)「ようやくこの時がきて、それは非常に大きな前進であるし、今後私たちのように何年間も苦しみ続ける遺族は少なくなるということ。悪質な事故が発生した時には、速やかに改善できるような今後に繋がっていってほしいなと思っております」
危険運転致死傷罪の数値基準を盛り込んだ自動車運転処罰法の改正案は、この夏にも施行される予定です。














