2019年4月に起きた東京・池袋の暴走事故で妻と娘を亡くした松永拓也さんをツイッター上で中傷したなどとして、侮辱罪などの罪に問われた男に東京地裁は13日、有罪判決を言い渡しました。松永さんは判決後「人の命を無駄にしたくない、交通事故をなくしたいという思いでやっていて、言葉にできないほど辛いものだった」などと中傷に対する心情を語りました。
池袋暴走事故の遺族松永拓也さんの意見陳述(2022年12月)
「愛する人を侮辱されることは、自分を侮辱されたこと以上に傷ついた」

松永拓也さん(13日)
「人を言葉によって傷つける、陥れる、貶めるようなことはもうしないで欲しいなと思っています」
愛知県の無職、油利潤一被告(23)は2022年3月、池袋暴走事故で妻と娘を亡くした松永拓也さんに対してツイッターの投稿で中傷した侮辱罪と、偽計業務妨害の罪に問われています。
投稿した理由について、油利被告は・・・

油利潤一被告(2022年4月)
「自分の憂さ晴らしというか、自分もツイッターから批判とか誹謗中傷とか受けて、自分も受けたからいいかなと思って」
“自分の憂さ晴らし”だったという、ツイッターへの投稿。
油利被告のツイッター(2022年3月投稿)
「金や反響目当て」
「天国の松永莉子ちゃんと松永真菜さんが喜ぶとでも??」

東京地裁は、「被害者の心情に配慮することなど一切なく、一方的に社会的評価などを貶めている」として、油利被告に対し拘留29日と懲役1年、懲役については執行猶予5年としました。

判決後、松永さんは・・・

松永拓也さん
「2人の命を無駄にしたくないから交通事故をなくしたいんだという思いでやっていて、言葉に出来ないほど辛いものです。(油利被告には)しっかりと自分の人生を歩み、更生する5年間にして欲しいと思っています」














