「皿」 詩:和合亮一 朗読:亀山真依アナウンサー 

食べ物を盛るには
素敵なお皿が欲しい
とっておきの一枚には

美味しい夕食をのせたい
わたしはお皿を
準備することぐらいしかできない
 
 ぜひ 
 あなたに
 料理して欲しい

悲しいこと
辛いこと
やりきれないこと

わたしはお皿を並べて
お腹を空かせることしか
できないけど

あなたは
悲しみを
 
 刻んだり
 茹でたり
 いためたり
 笑ったり
 作りすぎたり
 涙を拭いたり
 味つけしたり
 
 ありがとう

一緒に
美味しいものを
いただきましょう


【熊本地震10年】震災を紡ぐ詩、声が届ける祈り。
<関連記事>
▼『涙』 詩:和合亮一/朗読:渡辺舞音
▼『泉』 詩:和合亮一/朗読:丸山丈瑠
▼『夜明け』 詩:和合亮一/朗読:沖村考祐
▼『十年』 詩:和合亮一/朗読:後生川凜
▼詩人・和合亮一が“熊本地震10年“へ紡いだ5編「人には なんとか元へ戻ろうという強さがある」