愛媛県が完全養殖に取り組んでいるマサバを道後の新たな名物にしようと、地元の旅館やホテルの経営者らがその品質を確かめました。
このマサバ、生のまま刺身で味わえるのが特徴です。
19日に開かれた、完全養殖のマサバの試食会には、道後の旅館やホテルから経営者や料理人などおよそ30人が参加し、丸々と太ったおよそ800グラムのマサバ20匹が、刺身で提供されました。
参加者は当日と1日前に締めた2種類のマサバを食べ比べ、時間の経過による味の違いや品質などを吟味していました。
(参加者)
「きょうのは歯ごたえがある」
「きょうのはいいけど1日経ったら難しい」
「弾力はほどほどだが、第一印象は本当に生臭くない。目隠ししたらサバだと思わないかもしれない」
愛媛県はマサバの完全養殖に取り組んでいて、水産研究センターが人工授精で卵から稚魚に育て、愛南町や宇和島市の水産業者が出荷できる大きさに育てます。
この取り組みは2024年から始まり、2025年12月に初めて愛南町の飲食店に出荷されました。
徹底した水質管理などで、寄生虫アニサキスによるリスクが抑えられていて、生のまま安全に味わえるのが特徴だということです。
(道後プリンスホテル 佐渡祐収社長)
「高単価なお客様に特別なメニューのコースとして、料理を提供することが考えられるかなという思いで食べていた。マサバを提供することによって、愛媛・道後への観光客の集客に一助になればという期待感がある」
愛媛県は2026年度、およそ3500匹の出荷を予定していて、翌2027年度には1万匹まで増やす見込みです。
道後温泉旅館協同組合では、夏の食材の1つとして、早ければ2027年度から加盟するホテルや旅館での提供を始めたいと考えています。
(道後温泉旅館協同組合 帽子大輔理事長)
「養殖のマサバは養殖なので安定供給ができるので、この強みをしっかりと産地と業界で支えることが、消費の拡大につながると手ごたえを感じている」
愛媛の技術が育てた安心で美味しいマサバ。
道後を訪れる観光客をひきつける新たな目玉となるか、今後に期待が高まります。
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