スイスで始まったアメリカとイランの代表団による初回の協議が終了しました。今後、実務者協議が続くということですが、トランプ大統領のSNSによる威嚇にイラン側が猛反発するなど、予断を許さない状況は続いています。
21日に始まったイランとアメリカの代表団による戦闘終結に向けた協議。レバノン情勢をめぐり、反発を強めているイラン側は、アラグチ外相が会場に姿を見せたものの、仲介国パキスタンのシャリフ首相らと挨拶をしたあと退室する様子がみられました。
イランの革命防衛隊に近いタスニム通信は、代表団に近い関係者の話として、両国の代表団による握手と写真撮影が予定されていたものの、イラン側がこれを拒否したと報じています。
一方、アメリカ側は代表団トップのバンス副大統領が「我々の目標はとてもシンプルだ。外交を通じ、共に協力し中東を変革する」と述べたうえで、こう強調しました。
アメリカ バンス副大統領
「イラン側が長期的に核兵器開発の野心を放棄する意思があるのなら、アメリカはイランとの関係を根本的に変える用意がある」
ただ、協議開始後、トランプ大統領がレバノンを拠点とする親イラン組織「ヒズボラ」を念頭に、「イランは代理勢力が問題を起こすのをただちにやめさせなければならない」とSNSに投稿。そのうえで、「そうしなければ、先週のようにイランを激しく攻撃する」と威嚇し、イランメディアが“トランプ大統領の威嚇によって協議が停止した”と報じるなど、協議は初日から紛糾した模様です。
その後、協議は断続的に行われたとみられ、22日になって、仲介国のパキスタンとカタールが「初回の協議は終了した」とする共同声明を発表。
政治的な管理を行うハイレベルの委員会を設置することで合意したとし、ホルムズ海峡を通過する商船の安全な航行を確保するためのホットラインを構築するほか、レバノンでの戦闘終結を確実に履行するための「衝突回避対策チーム」を作ることで一致したということです。
アメリカとイランの協議は22日も継続するということです。
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