2026年3月、宮城県塩釜港に停泊していた宮城海上保安部の巡視船から重油が流出した問題で、当時乗組員が決められた巡回を怠っていたことがわかりました。

第二管区海上保安本部・白崎俊介・本部長:
「今なお地域の皆様に多大なご迷惑と不安をかけておりますこと、改めて深くお詫び申し上げたいと思います」

第二管区海上保安本部は19日、調査結果を公表しました。
それによりますと、2026年3月、巡視船「ざおう」では、メインタンクから別のタンクに重油を移す作業が行われました。
その際、乗組員がボタンの操作を誤り、重油が流れ続ける設定になったということです。

通常は重油が基準値を超えると警報が鳴る仕組みでしたが、この警報装置は切られた状態でした。さらに、複数の乗組員が寝過ごし、深夜から未明にかけて2度の巡回を怠り、異変に気付くことができませんでした。

第二管区海上保安本部・井上昭典・総務部長:
「その前日まで遠方での海難の対応にあたっていた。言い訳にしかならないんですけれども、その海難の対応に当たっていたという疲れから寝過ごしてしまったというところであります」

流出した重油は、約1万5000リットルに上りました。
出荷できなくなったワカメなどの賠償金として、19日までに5億円が支払われましたが、全額税金からの支出となります。
賠償額はさらに増える見込みです。
第二管区海上保安本部は、関係者の処分を検討しています。