アメリカとイランが戦闘終結に向けた覚書に署名したことを受け、アメリカ中央軍はイランに対する海上封鎖を解除したと発表しました。
記者
「当初、あなたは『無条件降伏だけを望んでいる』と話していましたが、(イランとの)覚書は無条件降伏には見えませんね」
アメリカ トランプ大統領
「実際には無条件降伏だろう。私はそう考えている」
18日、アメリカのニュースサイト「アクシオス」に対し、こう語ったトランプ大統領。
17日に署名した覚書について、アメリカでは核問題や経済制裁の解除などをめぐって、イラン側への譲歩が際立つとの指摘が出ていましたが、「我々は軍事的に完全に打ち負かした」と強調しました。
署名を受けてアメリカ中央軍は18日、トランプ氏の指示に基づき、イランの港湾に出入りする船舶への封鎖措置を解除したと発表。バンス副大統領は署名の成果をこう強調しました。
アメリカ バンス副大統領
「昨夜、1250万バレルの石油がホルムズ海峡を通過した。戦闘開始以降、最も高い水準だ」
一方、覚書では、最大60日間の交渉期限を設けて最終合意を目指すとされていて、19日からスイスでバンス氏率いるアメリカの代表団とイランの代表団の協議が始まる見通しでした。しかし…
ホワイトハウス広報官
「バンス副大統領は18日夜に出発する予定はありません」
スイス外務省も19日に協議は行われないと表明しました。
また、覚書ではレバノンを含む全ての戦闘を終結するとされていますが、レバノン南部では18日もイスラエル軍と親イラン組織「ヒズボラ」の戦闘が続きました。
レバノンの国営通信は18日、イスラエル軍の攻撃により少なくとも16人が死亡したと報じています。
イスラエルのネタニヤフ首相は覚書の署名後の18日、レバノン南部から軍を撤退させない考えを改めて示していて、イランとアメリカの協議への影響が懸念されます。
こうしたなか、イランの最高指導者モジタバ師は覚書について署名以降、初めて声明を発表。
イラン最高指導者 モジタバ師
「私は異なる考えを持っていたが、ペゼシュキアン大統領が『イラン国民の権利を守る』と約束したため承認した」
「今後の対面協議は敵の見解を受け入れることを意味するものではない」とも述べ、アメリカをけん制しています。
また、イランの最高安全保障委員会は覚書に基づき、ホルムズ海峡を通過する船舶に対して迅速に航行許可を出すための措置を取ると発表しました。
船舶に対しては、当局が指定する航路や時間帯に従うよう求めています。
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