去年7月、安倍晋三元総理(当時67)が銃撃され死亡した事件で、奈良地検は山上徹也容疑者(42)を殺人と銃刀法違反の罪で起訴しました。
起訴状などによりますと、山上被告は7月8日午前11時31分ごろ、奈良市の近鉄・大和西大寺駅近くで参院選の遊説中だった安倍晋三元総理に対して、至近距離から手製の銃で銃弾を発射して、左腕などに命中させて、殺害したなどの罪に問われています。
山上徹也被告について、奈良地検は刑事責任能力の有無を調べるため、去年7月から今年1月10日まで約5か月半にわたり鑑定留置を行っていましたが、精神科医による鑑定状況から刑事責任を問えると判断したということです。
捜査関係者によりますと、山上被告は警察での逮捕当初からの調べに「旧統一教会への母親の多額の献金のせいで難病の兄が十分な治療を受けられず自殺し、自分も大学に行くことができなかった」「安倍元総理と教団との間に繋がりがあると思い狙った」などと供述していました。
奈良県警は、選挙活動を妨害した公職選挙法違反や宗教施設に試し撃ちした建造物損壊容疑などでの捜査を続けています。














