裁判官・検察官からの質問 橋の上での暴行と転落の経緯

証言台の席に座る内田被告(旭川地裁・5月29日)スケッチ【この記事を画像で詳しく見る】

(女子高校生の衣服を全て脱がせた目的)
小雨の降る気温5度前後の神居古潭で、内田被告らは女子高校生の衣服を脱がせた理由について、「女子高校生が『死にます』と言うのがうざくて、本当に死ぬ気がないなら『死にたい』と言わないでほしかった。服を脱ぐのを断れば死ぬ気がないと確認できる(試せる)と思った」と弁明しました。脱がせた服や靴はすべて草むらに投げ捨てられています。

(橋の上でのビデオ通話)
検察側からの質問に内田被告は、橋の上で、受刑者の女が女子高校生に馬乗りになって殴打や首絞めを行い、内田被告も顔を踏みつけるなどの暴行を加えたと証言。内田被告は、道中を含め「死ねや」という暴言を30回以上繰り返していたとも述べました。さらに内田被告は、状況を心配して電話をかけてきた少年との通話をビデオ通話に切り替え、暴行を受ける全裸の女子高校生の姿を映し出しました。検察官から「恥ずかしい思いをさせる懲罰的な目的があったのか」と問われると、内田被告は「説明するより見せた方が早いと思った。恥ずかしい思いをさせようとしたのは間違いない」と認めました。

(「2回目の強要」と受刑者の女との食い違い)
内田被告らは高さ約1.2メートルの橋の欄干に女子高校生を座らせました。1回目は女子高校生が床板に飛び降りましたが、重大な争点となっているのは2回目の欄干へ座らせたことについてです。検察官や裁判官から当時の状況を問われると、内田被告は「言うことを聞かないので『死んでみろ』と言い、もう一度欄干に上がらせた。怖がらせれば親の連絡先を言うと思った」と証言。欄干をまたいでいる女子高校生に対し、内田被告は右手を外すように押し、受刑者の女も足を外そうとしたため、女子高校生は下半身から橋の外側へ落ちていったと説明しました。しかし、ここからの供述が、受刑者の女の証言と大きく食い違います。内田被告は次のように主張しました。「女子高校生は外側のロープにつかまり、下で支えている柱に両足を絡ませて耐えていた。その後、自力で戻ってきて、欄干の外側のわずかなスペースに立っていた」

(置き去りと、聞こえてきた音)
内田被告の主張によれば、自力で上ってきた女子高校生に対し、「うちら帰るから」と言い、4000円と女子高校生の携帯電話を橋の通路に置いて、受刑者の女と共に走って立ち去ったとされています。裁判官や遺族代理人から、立ち去る際の状況を問われると、「走って駐車場に向かう途中、後ろから『キャー』という叫び声と、その5~6秒後に『ダンッ』という大きな音が聞こえた」と答えました。車内で15分ほど待ち、女子高校生が戻らないことを確認したものの、検察官から「なぜ大きな音が聞こえたのに橋に戻って確かめなかったのか」と追及されると、内田被告は「その時に橋に戻って、女子高校生がいないのを確かめるのが怖かったから」と、放置したことを認めました。