能登半島地震の影響で、漁獲量が一時激減したとされるベニズワイガニに明るい兆しかもしれません。海底地すべりや乱泥流が発生した場所でのカニの生息が県水産研究所などの調査で明らかになりました。
富山県滑川市にある県水産研究所。こちらで飼育されているのが。

富山県水産研究所・三箇真弘研究員
「採取してきたベニズワイガニになります。3センチ程度のベニズワイガニなので、だいたい生まれて4~5年くらいのカニになります」
少し小ぶりなベニズワイガニ。富山湾の中央部で確認されたものです。

カニの採取に使われたのは、海洋研究開発機構「JAMSTEC(ジャムステック)」が保有する「しんかい6500」。
能登半島地震による富山湾での海底地すべりが、ベニズワイガニの生息状況に与えた影響を調査しようと、今月7日と8日、県水産研究所と国の協力機関が共同で使用しました。

県水産研究所・三箇真弘研究員
「映像に映っているのが、リップルマークと呼ばれる波状の起伏。こういったリップルマークは、乱泥流のような強い流れが起きたことを示唆している」
海底地すべりで発生した「乱泥流」の痕跡。乱泥流は、土砂が周囲の堆積物を巻きあげ、硫化物などを広範囲に拡散し、地震後にベニズワイガニの漁獲量が激減した要因とみられています。
ところが、今回の撮影では…。

ベニズワイガニの姿を捉えました。

海底地すべりが発生した能登半島の北東沖で撮影した映像にも、ベニズワイガニが確認できます。
県水産研究所・三箇真弘研究員
「こういう大規模な海底のかく乱があると、ベニズワイガニも分散したり死んでしまったりすると思う。そういったところにも生息が確認された」
「漁場として利用できなくなった場所も、カニが戻ってきている可能性もあるよというのは、お示しできるかなと思います」
県水産研究所は今後、ベニズワイガニの個体数や詳細な生息状況などを検証し、漁業関係者にも情報を共有したいとしています。














