いまの制度では、精神疾病のため罪に問えない加害者の情報を被害者遺族はほとんど知ることはできません。
最愛の息子を殺害され、制度の改善を求めて12年にわたり活動を続けてきた札幌の男性の思いです。

今年2月、仏壇に向かって手を合わせるのは、札幌の木村邦弘さん(80)です。

木村邦弘さん(80)
「12年経ったというのはあっという間だったね」

この日は、35歳で命を奪われた長男・弘宣(ひろのぶ)さんの13回忌でした。

弘宣さんは2014年2月27日、勤務先の精神障害者支援施設で、利用者の男性に刃物で刺され、死亡しました。

木村邦弘さん(80)
「『大変お気の毒ですけど、お亡くなりになりました。遺体をご覧になりますか』と言われて、ベッドに寝てたんだけど血だらけさ…本当にひどい状態だった」

しかし、弘宣さんを刺した男性は刑事裁判で罪に問われることはありませんでした。