効果音のおもしろさ この仕事の魅力を伝えたい

地元に戻った渡邊さんに東京から声をかけてくれる取引先があって、徐々に活動を再開、現在に至ります。地方から業界の最前線に携わる渡邊さんには、伝えたいことがあります。

(渡邊雅文さん)
「東京でないと得られないチャンスもあると思うんですけど、同じ状態なのであれば、地方のほうがいいよねって。それはお金だけじゃなくて、人間関係とかにも。自分が出身のところであれば、自分の人生分のコミュニティがあって、それをほかで構築するってめちゃくちゃ大変だと思うので、その力をよそに割けるのが地元のいいところじゃないですかね。そういうのも含めての、なんとなく感じる安心感」

(ワークショップ)
「フォーリーアーティストと言って、アニメとかゲームとかドラマとかに音を付ける者でございます。香川県高松市、ここでやってまして」

渡邊さんは、「効果音」の楽しさを多くの人に届けたいと、ワークショップを各地で開いています。4月には初めて、地元の高松市で開催しました。

映像にあわせて好きな道具を鳴らして効果音をつける体験です。

この仕事を目指す人、応援してくれる人を増やしたい。そして、地方で働く選択肢があることを伝えたいと話します。

(参加した子どもたち)
「完成した映像を流したときの達成感がすごくうれしかったです」
「音響(効果)は知っていたけど、フォーリーアーティストは知らなかった」

「メインの大きい仕事とかって東京みたいなイメージがあるんですけど、高松でもいろいろとできるというか、いろいろあるんだなと。うれしいよね」

(渡邊雅文さん)
「いまでも均等に東京と同じチャンスがあるかと言えばないですし、アニメの最前線を経験した人が香川県にどれだけいるかといえばそんなに多くはいないし、接点がないんですよね。そういうのを自分が子どものころとか、職業を選択する時期とかにあったらよかったなと単純に思って」

「自分の出身地である香川県高松市でやるということが、自分の中で納得できる、それがなんでなのか言語化ができてなくて、でもやっぱりここでやりたいなと心の底から思ってますね」

【前編】をよむ
「逃げて帰ってきた」それでも高松でトップを走り続ける理由