14日、日曜日、80歳になるアメリカのトランプ大統領。この自身の誕生日にホワイトハウスでこれまでにないイベントを開こうとしています。その狙いは何なのでしょうか。
アメリカ トランプ大統領
「6月14日に大きな試合が開かれる。二度とないものだ。前例もない。地球上で最高のショーになるだろう」
トランプ氏が「最高のショー」と呼ぶのは、アメリカで大人気の総合格闘技「UFC」です。打撃や関節技などを駆使して、「世界最強」の選手を決めるこの格闘技の大ファンで、たびたび観戦に訪れています。
そのトランプ氏が、試合会場に選んだのが…
記者
「ワシントンのホワイトハウスです。なんと、敷地内に建てられているのは格闘技UFCの試合会場です」
アメリカ建国250年の公式行事として、14日、80歳の誕生日にここでUFCの大会を開くことにしたのです。
ホワイトハウスでこれほど大規模なプロスポーツの試合が行われるのは初めて。
招待を受けたおよそ4000人が観戦するため、巨大な特設会場を造りました。
UFCファン
「20年前にこんな素晴らしいことが起きるなんて、想像できなかったよ。すごくワクワクしている」
一方で、こんな声も…
UFCファン
「税金の無駄遣いだと思うけれど、試合自体は本当に素晴らしい」
会場建設や運営にかかるおよそ100億円の費用はUFCサイドが負担するものの、警備費用や関係する政府機関の人件費など多額の税金が使われることに「無駄遣い」との指摘が出ているのです。
「ハッピー・バースデー・トゥー・ユー」
さらに、トランプ氏個人の記念日に開かれることには、「行事の私物化」との批判も。去年の誕生日にはワシントンで34年ぶりとなる軍事パレードを開いていて、2年続けての大規模行事の開催になります。
ロイター通信などによる最新の世論調査では、このUFC大会の開催について、「ふさわしい」と答えたアメリカ人は16%しかおらず、「ふさわしくない」が46%と大きく上回っています。なぜ、トランプ氏はUFCの開催にこだわるのでしょうか。
ウェストモント大学 トム・クネクト教授
「特定のスポーツは、トランプ氏が政治的な強みを発揮できる層とかなり合致していて、UFCもその一つといえるでしょう」
政治とスポーツの関係を研究するクネクト教授は、総合格闘技を好む若い男性たちと自身の支持層が重なっていることをトランプ氏は強く意識していると指摘します。
トランプ氏は支持者にファンが多い、アメリカ最高峰のカーレース「インディカー・シリーズ」も8月にワシントン市街地で行うことを決めていて、秋の中間選挙に向けた露骨なアピールではとの批判も出ています。
一方で、トランプ大統領は8日、プロバスケットボール「NBA」を観戦した際にはブーイングを浴びせられています。
ウェストモント大学 トム・クネクト教授
「トランプ大統領がスポーツを利用して政治的な優位性を強めようとしているのに対し、過去の大統領たちはスポーツで国民を団結させようとした点に違いがあります」
14日に迫った史上初のホワイトハウスでの格闘技大会。アメリカ国民はどのように評価するのでしょうか。
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