札幌市の公共施設でアイヌ民族への差別的な内容を含む展示が繰り返されていることを受け、ガイドライン策定に向けた専門部会が12日初会合を開きました。

専門部会は、札幌市の公共施設の利用について、ガイドラインを策定するために設置され、初会合には法律の専門家らが出席しました。

札幌市の公共施設では、アイヌの歴史の専門家などが、差別的だと指摘するパネル展が繰り返し開かれていて、市は施設利用についてのガイドラインを策定する方針です。

専門部会の初会合には、アイヌ民族の女性らも傍聴に訪れましたが、冒頭の挨拶以降は「円滑な議論に支障が生じる」として非公開になりました。

約2時間の会合のあと市の担当者に非公開の理由を尋ねると。

札幌市アイヌ施策課 脇山秀 課長
「会議を公開することで、特定の個人へのひぼう中傷を誘発する懸念が高い。委員の率直な意見交換や意思決定の中立性が不当に損なわれるおそれがある」

これに対し、アイヌ民族の女性は公開が必要だと訴えます。

アイヌ民族 山下明美さん
「どういう議論の経過でガイドラインが決まったのか私たちは知りたい。透明性は欠けているし公開した方が今後にとってもいい」

市によりますと、12日の会合では、差別的だと指摘されている展示に現在の法律で対応する上での課題などを共有したということです。

札幌市は、2026年度中にガイドラインを策定する予定です。