今後の利上げシナリオと「借り換え」という選択肢
ーー今後の利上げの見通しは?
次の利上げは年内、恐らく12月頃になるのではないかと見ています。賃金上昇を起点とした物価上昇という良い経済サイクルが回っていますので、年2回程度のペースで利上げが続いていくと想定しています。
私自身の見立てでは、政策金利は1.5%まで上がる可能性があります。今が0.75%ですから、あと3回の利上げということになります。来年の半ば頃に1.5%に達したところで、一旦打ち止めになるのではないかというのが現時点での見方です。
政策金利が3%以上になるシナリオについては、激しい円安や急激な物価上昇といったよほどの事態が重ならない限り、メインシナリオとしては考えにくいです。仮に大幅な利上げが続けば、1000兆円ともいわれる国の借金に対する利払い費が大幅に膨らみます。1%の金利上昇が段階的にせよ10兆円規模の利払い増につながりますから、国として許容できる引き上げ水準には上限があると思っています。
ーー借り換えを検討している方へのアドバイスは
借り換えは基本的に「金利を下げる行為」ですから、大きなデメリットはありません。下がるのであれば、やってみればいいと私は思っています。
1点気をつけたいのは、借り換えと繰り上げ返済の相性があまり良くないということです。借り換えのメリットは、今後の返済期間中に削減できる金利総額から算出されます。繰り上げ返済で返済期間を大幅に短縮してしまうと、借り換え時に支払った諸費用が回収できなくなる可能性があります。ある程度の返済期間を前提にしてこそ、借り換えの効果が発揮されます。














