結局、「変動」と「固定」どちらを選べばいい?
ーー今から借りる方にとって、変動と固定のどちらが良い?
結論から言うと、利息の総額という観点では変動金利優位であることは変わらないと考えています。
6月時点での変動と固定の金利差は2.13%あります。この差がひっくり返るためには、日銀があと9回利上げする必要があります。9回の利上げかつそれが35年間続くとなれば「最初から固定にしておけばよかった」となりますが、あと9回の利上げとなると政策金利は3%程度になります。多くのエコノミストが日銀のターミナルレートを1.5〜2%程度と見ているなかで、3%をメインシナリオとして描くのは難しいでしょう。これらを照らし合わせると、今の固定金利の割高感はやはり否めないと思っています。
ただ一方で、金利というのは予期せぬ上昇もありますので、不安を感じる方や金利上昇への家計の耐久力が低い方ー例えば、自営業の方や法人役員の方は、ビジネスリスクに加えて金利リスクまで抱えることになりますので、そういった方には、まず固定金利を検討することも重要かと思います。

ーー変動金利を選んだ場合、金利上昇にどのように備えるべき?
何の備えもしなくていいかというと、そうではありません。まず意識したいのが「借りすぎないこと」です。年収倍率は5倍を目安に、家計を切り詰めたとしても7倍までを上限として考えることをお勧めしています。
モゲチェックのお客様の平均的な年収倍率を見ると、6.5〜6.6倍程度になっています。東京の都市部では5倍に収まらない方も一定数いらっしゃるのが実態ですが、そういった方はまず「自分は少し多く借りている」という意識を持つことが大切です。
加えて、長期・分散・積立投資を実践することも有効です。インフレ局面で株価が上昇している現状を踏まえると、インフレの恩恵を家計に取り込んでいくことで、金利上昇への耐久力を高めることができます。
ローンの金利比較も欠かせません。不動産価格が上がっているため、借入額も長期・高額になっています。たとえわずか0.01%の差でも、利息の総額では数十万〜数百万円の差になり得ます。借りる際にきちんと金利を比較することが、これまで以上に重要になっています。














