10日に気象庁が発表した、2年ぶりの発生となる「エルニーニョ現象」。発表された年は、どんな影響があるのでしょうか?
2年ぶりに発生「エルニーニョ現象」、海面水温「+2℃」がもたらす「スーパーエルニーニョ」とは
井上貴博キャスター:
6月10日、気象庁が約2年ぶりに「エルニーニョ現象」が発生すると発表しました。「エルニーニョ現象」とは何なのかをみていきます。
坂口愛美 気象予報士:
南米ペルー沖で海面水温が例年よりも「0.5℃以上高い状態が1年以上続く」と、「エルニーニョ現象」が発生しているということになります。

そして、海面水温が高い場所が普段より東寄りになるので、太平洋高気圧の勢力も、通常のエルニーニョ現象の時に比べて少し控えめになります。
これまでエルニーニョ現象が発生すると「冷夏」になりやすいと言われていましたが、2026年は少し事情が異なります。
まず、海面水温が通常の基準である「+0.5度」を超え、「2℃以上」高くなる、いわゆる「スーパーエルニーニョ」になりそうなんです。
「たった2℃?」と思うかもしれませんが、海は大気よりも多くの熱を蓄えることができるため、海の温度がわずか1℃上がるだけでも、地球全体の気候にはとてつもなく大きな影響を与えます。
その影響で水蒸気の量も増え、雲が発生しやすくなります。
さらに、今回は通常のエルニーニョよりも日本に近い海域まで海面水温が高くなりそうです。そうなると太平洋高気圧もしっかり張り出してきます。
例年より海面水温の高い範囲が東方向まで広がることで、台風の発生地点も東寄りになり、そこから長い時間をかけて発達した台風が高気圧の縁をなぞるように日本へ近づきやすくなるといった懸念もあります。
太平洋高気圧の張り出し具合も、台風の進路に大きく影響します。張り出しが弱ければ台風は日本に近づかず、逆に強すぎれば大陸側へ抜けていきます。

2026年は、ちょうど台風が日本に向かいやすい“高気圧の配置”になるという予想も出ています。














