ナフサ由来の製品の供給が不安定な中、医療の現場にもさまざまな影響が出ています。薬局では薬を入れる容器や袋の入荷が遅れていて、患者への影響が最小限になるようさまざまな工夫をして対応に当たっています。

(あかりファーマシー 岩野寛樹代表取締役)
「全部プラスチック製品なので、今までだったら注文したら次の日かその次の日には入ってきていたが、1か月経っても入ってきていない状態であったりということが続いています」

岡山市内に7店舗を構えるあかり薬局の代表で、岡山市薬剤師会の会長も務める岩野寛樹さんです。この1か月ほどで特に軟膏などを入れる容器や、薬を1回分ごとに分けて包む袋=分包紙の供給が不安定になっているといいます。全く入らないという段階には至っていないものの、分包紙では、包む薬を替える時にできる空の袋をできるだけ少なくするなど、節約に努めているといいます。

(あかりファーマシー 岩野寛樹代表取締役(岡山市薬剤師会会長))
「涙ぐましい努力をしながら対応しています。本来なら患者の服薬指導、説明に全力を注ぎたいんですけど、いろんなところに頭を働かせないといけないので少し疲弊気味になっています」

容器などの供給が滞れば、別のものに変えなければなりませんが、服薬の際の間違いにつながりかねないと心配しています。

中東情勢の影響で供給不安が広がっているナフサ由来の製品。

岡山市北区のクリニックです。数種類ある手袋のうちの1つは今年1月から半年で25%値上がりしたといいます。

(みやびウロギネクリニック 小林知子医師)
「今ちょっとスタッフに聞いてびっくりしていて『えー!』って

石油由来の製品を多く使う医療現場です。

(みやびウロギネクリニック 小林知子医師)
下がっているものは無いですよ何ひとつ。ただ、現時点で知人の医療機関も含めナフサ由来の製品の不足によって、医療行為に支障が出るといったことは起きていないといいます」
「多くのクリニックではまだそこまで逼迫しているような感じではない。不安はあるけど、ここで焦って買い占めたりしない方が、かえってパニックが起こらなかったりするので、理性的な対応を心がけていますという医師が多い」

政府はナフサ由来の製品について年度(来年3月)を越えての供給継続が可能になったと説明しています。

(あかりファーマシー 岩野寛樹代表取締役)
「メーカー、販売会社に聞いても実際は『足りている』と僕も聞きます。ただ『すぐ入らないならちょっと早めに注文しておこうか』というのが、積もり積もってのことではないのかなと思っています」

ただ、実際に供給に影響が出ている現実。どう乗り切るべきか…

(あかりファーマシー 岩野寛樹代表取締役(岡山市薬剤師会会長))
「貴重な資源ですので、それをいかにチームワークよく“チーム岡山”でしっかり回し合って融通していくというのが、今回を乗り切る唯一の方法じゃないかなと思っています。

頭を悩ませながらもできる工夫を重ねながら医療の質を確保し、患者の安全を守っています。