毎年、労働組合が労働条件について要求し、経営者と交渉する「春闘」では、全国的に賃上げが進んでいます。

この春闘ですが、宮崎県内の先月末時点の平均賃上げ率は、4.29%と前年の同じ時期を上回っています。
県民の実感は、どうなんでしょうか。

(加藤沙知アナウンサー)
「今、賃金アップみたいなお話があると思うんですけど、実感としてはどうでしょうか?」

(街の人)
「すごく上がった感はあんまりないかなって気はしますけど」
「額面としては上がりました。上げ幅が少ない」

連合宮崎によると、今年の春闘の5月末の回答集計結果は、基本給を底上げするベースアップと定期昇給を合わせた平均賃上げ額が1万1820円と、去年の同じ時期に比べ、918円増えました。

また、平均賃上げ率は、4.29パーセントと、去年の同じ時期を0.04ポイント上回っています。

(連合宮崎 前原達美 副事務局長)
「景気の好循環を生むためには、賃上げが必要だという全国的な流れによって、県内でもおそらく、そういう部分が働いていることと合わせて、人出不足がさらに加速をしているという状況もあるので…」

県内でも広がる賃上げの動き。一方、こんなデータもあります。

このほど公表された宮崎市内で若者が1人暮らしをするのに必要な費用の試算。
家賃4万円、中古の軽自動車を所有、月2回の飲み会などを想定した場合、月額で必要な金額は、男女いずれも28万円余り。

試算した労働組合では「全国とほぼ変わらない」としています。

街の声を聞いてみると、物価などが上がる中、賃上げの実感は、あまりないようです。

(街の人)
「額面で言ったら上げてもらっていると思うんですけど、その分、税金も高くついて、実感として手取りではあまり変わらないという形」
「物価の上昇にはぜんぜん。お給料は見合って上がってはないですね」

さらに、今年の春闘でも、全国と県内の平均賃上げ額にはおよそ4700円の開きがあります。

(連合宮崎 前原達美 副事務局長)
「いろんなものが値上がりがしてくると、都市部と地方でいう賃金格差が、これまで以上に地方でも厳しい状況がこの状況が続くと、連合の立場からも非常に心配している」

全国的に広がる賃上げの波。その恩恵を実感するには、まだ時間がかかりそうです。