大の里(26)、安青錦(22)が全休。豊昇龍(27)、琴桜(28)に高安(36)まで休む。2横綱、2大関と1小結の役力士を合わせて幕内7人が休場した5月の大相撲夏場所(東京・国技館)を制したのは、元大関候補の小結若隆景(31)だった。12勝3敗で並んだ大関霧島(30)との優勝決定戦に快勝。2度目の賜杯を掴んだ。
ひざの大けがで一時は幕下まで番付を落としてから、這い上がってきた末の栄冠だ。初優勝した2022年春場所以来、25場所ぶりの頂点は、歴代3位のブランク優勝になる。痛めた右ひざは今もテーピングでがっちり固められて土俵にあがる。上半身はじん帯を痛めている右ひじにサポーターがある。決して大きくない183㎝、138㎏の体は文字通り、「満身創痍」だ。だが、闘志はけがをする前に戻った。いや、それ以上かもしれない。
前頭筆頭だった3月の春場所で勝ち越した後、右ひじの痛みで14日目から休場した。夏場所の初日は滅多にない左に動いた立ち合いで白星を掴む。まだ、故障が癒えていない印象を持った。だが、主役がどんどんいなくなる土俵で31歳は、徐々に調子を上げていった。11日目に霧島に2敗対決で敗れたものの、14日目にその霧島が平幕伯乃富士(22)に敗れて並んだ。
そして4敗力士まで計7人に優勝の可能性が残った千秋楽。本割で入幕2場所目の4敗藤凌駕(23)を肩透かしで破る。落ち着いてまずは4敗勢の優勝の可能性を消した。いったん支度部屋に戻って、霧島の結果を待った。
テレビで大関が宇良(33)を下して、決定戦となることを見届けると、「ヨシッ」と気合を入れ直した。














