北海道内にやって来る外国人が増え潤う北海道経済。一方、受け入れる側の宿泊施設では、困った事態が起きていました。
その現場の一つが札幌中心部のホテルです。
札幌市内ホテルの支配人
「泊まったお客様が部屋にスーツケースを置いていったもの。チェックアウト後の清掃に入るとそのままボンと部屋に置かれている」
客がスーツケースを置きっぱなしにして帰ってしまうのです。このホテルでは3か月で7個に上りました。
札幌市内ホテルの支配人
「保存しておくスペースもないし、処分にかなり費用がかかってしまう。できれば置いていってもらわないのが助かる」
訪れる外国人観光客が増えるにつれ放置も増加。要らないだろうと思うものでもホテル側は一定期間保管しなければならず、その場所の確保や廃棄費用が負担となっていました。
三栗谷皓我記者
「放置されたスーツケースの中にはタイヤが壊れてしまっていて使えないものもあるが、真新しく今すぐに使えそうなものもある」
困ったホテルの組合が札幌市に相談、6月から始まった取り組みが。
札幌ホテル旅館協同組合 細川智之副理事長
「組合と札幌市と物流業者と修理業者、4者でリユースしたり循環させることができないかということで今回の事業を始めた」
放置スーツケースのリサイクル事業です。札幌市内の物流業者が各ホテルから放置スーツケースを回収し、修理・販売業者に配送。
受け取った業者がそのスーツケースをリメイクし、全国の店舗で販売します。2月の実証実験では回収された約100個の放置スーツケースのうち8割ほどをリメイク販売。売り上げは放置スーツケースの配送料や修理費にあてられ、ホテル側の負担はゼロに。
札幌ホテル旅館協同組合 細川智之副理事長
「訪日旅行者が来ているほかの観光地でも同じような問題を抱えていると思うので、今回の循環型の札幌モデルがほかの観光地にも広がっていくことは期待している」
トラブルを逆手に取ったこの取り組み。リメイクされた商品は札幌の「マイスーツケース」の店舗でも買うことができます。














