安倍元総理の銃撃事件から半年、山上容疑者の刑事責任能力の有無を調べる「鑑定留置」が終了し、1月10日、身柄が警察署に移送。拘置所には全国から衣類やお菓子の差し入れ、現金も届いていました。
■山上容疑者 鑑定留置終了“意味不明な言動なし”

午後2時すぎの大阪拘置所。多くの報道陣が集まる中、5か月半にも及んだ鑑定留置を終えた山上徹也容疑者(42)が拘置所を後にしました。

2022年7月8日、奈良市で選挙演説を行っていた安倍元総理。山上容疑者は背後から近づき、手製の銃を2回発砲。安倍氏は凶弾に倒れました。
そして1月10日、午後3時過ぎ。

記者「山上容疑者を乗せた捜査車両がいま、奈良西警察署に入ります。山上容疑者は、眼鏡をかけています。髪の長さは同じくらいです。当時送検されたときと、それほど見た目の様子は変わっていません」
正面を見据えた山上容疑者は、しっかりとした足取りで施設内に入っていきました。
逮捕直後から、山上容疑者は犯行動機をこう話していました。

山上徹也容疑者「母親が旧統一教会に多額の献金をし、家庭がめちゃくちゃになった。どうしても旧統一教会が許せず、そこに繋がっている安倍元総理を散弾銃で撃った」

犯行前日には岡山市に出向き、安倍元総理の銃撃を画策するなど、計画性もうかがえます。
奈良地検は刑事責任能力の有無を調べるため、2022年7月から2023年1月10日まで鑑定留置を行っていたのです。

関係者によりますと、山上容疑者は取り乱すことや意味不明な言動などはなかったということです。
また、逮捕直後から複数の弁護人がついていますが、この弁護人らと月に数回の頻度で接見を継続しているといいます。
母親の総額1億円以上にのぼる献金で大学への進学を諦めたという山上容疑者。伯父はこんなエピソードを明かしていました。

伯父「平成17(2005)年1月に徹也(容疑者)が自殺未遂している。これを実行した理由ですが、旧統一教会によって兄と妹が生活困窮しているわけです。(兄妹へ)自分の死亡保険金を渡す」














