栃木県で女性が殺害された強盗殺人事件をめぐり警察は、事件を主導したとみられる40代の男の逮捕状を取りました。一方、別の事件では、「トクリュウ」の間で「標的の情報が」共有されている可能性があるといいます。自宅を狙われた男性が恐怖を語りました。
今月14日、栃木県上三川町の住宅で富山英子さん(69)が殺害されるなどした強盗殺人事件。これまでに実行役の少年4人と指示役とみられる竹前海斗容疑者(28)、妻の美結容疑者(25)が逮捕されていますが、新たに事件を主導したとみられる40代の男の存在が明らかになりました。
男は、竹前海斗容疑者に秘匿性の高い通信アプリで連絡をとっていたということで、26日、警察が強盗殺人の疑いで逮捕状を取りました。
男は海斗容疑者の知人とみられ、事件の数日後に中国に出国し、すでに東南アジアに逃亡した可能性があるといいます。
現場近くの住民
「今回は1人新たに(逮捕状)っていうことになると、何人今後出てくるのかわからないし、不安ですよね」
事件をめぐり、実行役の少年の一部は後悔を口にしているといいます。
少年の一部
「事件当日まで普通のバイトだと思っていた」
「『やらなければ家族や友達を殺す』と脅された」
なぜ、少年らは凶行に及んだのか。経緯はこうです。
4人のうち、2番目に逮捕された少年が、事件前に竹前容疑者夫婦と知り合ったとみられ、この少年を通じて実行役の仲間を集めさせた可能性があるといいます。
また、竹前容疑者夫婦は事件当日に少年4人と初めて顔を合わせて、凶器を渡したとみられ、少年らが住宅に押し入った際、夫婦は現場から離れた場所からスマホのアプリで通話しながら指示を出していたとみられています。
匿名・流動型犯罪グループ、「トクリュウ」によるものとみられる今回の事件。
「トクリュウ」は、亡くなった富山さんの家を狙っていたのでしょうか。
これは、事件の8日前(今月6日)に、現場近くの防犯カメラに写った「黒い軽ワゴン車」。この日以外にも、この不審な車は何度も目撃されていました。
報告
「不審車両はこの道の先でパトカーに止められ、中に乗っていた渡辺容疑者が逮捕されたということです」
車は盗難ナンバーだと判明し、警察はこの車に乗っていた渡辺昌英容疑者(41)を逮捕。そして27日、住宅侵入に使えるマイナスドライバーを所持していたとして再逮捕しました。
事件前に渡辺容疑者が逮捕されたことによって、新たに少年らが集められた可能性もあるといいます。
「トクリュウ」の標的となった町の住民は…
現場近くの住民
「こんな田舎で誰も思ってない。全部撲滅してもらいたい。どんどんどんどん新たな事件が起きる。今でも起きている、毎日のように」
一方、東京・小金井市にも「トクリュウ」とみられるグループに“何度も”狙われた家があります。
3日前の日曜日の午前4時半すぎ。住宅街の路地を奥から歩いてくる2人の男。全身黒ずくめで、帽子の上にフード、マスクで顔を隠し、手袋もつけています。そして堂々と敷地内に侵入し、家の中を確認するように物色し、2分ほどで立ち去りました。
このあと、干場勇生容疑者(30)と山川龍治容疑者(20)が強盗予備の疑いで現行犯逮捕。また、翌日には、運転役とみられる三浦和基容疑者(36)も逮捕されました。
実はこの住宅は、今月3日にも侵入被害を受けていました。
住人の男性
「窓ガラスを割って中に入ってきて、土足で入ったまま足跡とかいっぱいついていて。テーブルの上にあった10万円を盗んで逃げていく」
さらに男性によると、今月だけで少なくとも5回、不審者が来ていたと話します。
12日には、防犯カメラに隣の住宅の敷地から様子をうかがう人物が捉えられていました。
男性が“恐怖を感じる”と語るのは、4回目の侵入で2人が逮捕された後に、別の3人が強盗予備で逮捕されたということです。
住人の男性
「何をもって俺が金持っていると思っているのかよくわからない。僕、普通の会社員ですから」
警視庁によると、標的の情報が「トクリュウ」の間で出回っている可能性もあるということです。
住人の男性
「この件は落ち着いてくれないと。俺も仕事を今休んでいて、寝られてないし、精神的に参っている部分もある。たぶんトクリュウの(標的)リストみたいなのがあると思う。その指示した人を捕まえてくれないと」
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