ふるさとのため…「二刀流で」

波を穏やかな七尾西湾。日本海側最大規模のカキの漁場として知られています。

船を進めるのは柳橋大輝さん35歳。すっかりベテラン漁師のようにも見えますが、カキの養殖・販売の世界に飛び込んだのは、実は1年前のことでした。

漁を終え颯爽と現れたのは、カキの養殖を40年以上営んできた木村功さん85歳。

柳橋さんは母親のふるさと石川県七尾市で遠い親戚の木村さんが後継者不足に悩んでいると知り、事業を受け継ぐことを決断しました。
コンビニ・エリアマネージャーからの転身

柳橋さんは元々、大手コンビニチェーンのエリアマネージャー。
カキの養殖をしたことはなく、漁師として海に出るのも初めてでした。
「SNSを見まくって覚えたカキ養殖」

◇柳橋大輝さん…「ずっとやっていた人からできているとは到底言い難いのですが、それでも見よう見まねというところと、あとは今、YouTubeがあるので、ひたすら見まくって、SNSを見まくって先輩方のやつを見て覚えるという感じですね」
新しいカキの養殖に挑戦

そこで挑戦したのが新しいカキの養殖です。従来、カキは吊り下げられたロープで連なるように養殖されていて、手作業で付着物を取り除く作業が重労働でした。これを柳橋さんはカキを入れたバスケットを海に浮かべる方法に変えました。



◇柳橋大輝さん…「このバスケットに入れることで、天日干ししたり、ひっくり返して海に戻したり、あげたりすることで、付着物が付きづらいというところと、あとは貝柱が大きくなる」



さらに、養殖に使う稚貝も見直し、これまで冬しか取れなかった能登カキを年間を通して収穫できるようにして、「能登しずく牡蠣」という新たなブランドで売り出しました。



◇事業を柳橋さんに託した木村功さん…「自分たちがやっていたというか、習ったというか、そういうやり方とはまるっきり逆な方向なもんで、正直初めは、こんなのでできるのかなと思っていましたが、現地に行って、先進地でやっている人のを見たら、あ、これいけるなと思った」














