「克服」ではなく「共に生きる」

山口さんはこの日の講演で、インターネット上で使われる「依存症克服」という表現に対して、はっきりと異を唱えました。

山口達也さん
「克服できるかどうかは、『私が死んだときに体の中にアルコールが0パーセントである』、そのときに克服したと自分は思っています。死ぬまで確認が取れない」

山口さんは「アルコール依存症と共に生きる」という言葉を掲げます。

弱さの告白ではなく、依存症という病の実態を正確に見据えた上での、当事者としての「覚悟の表明」だと言います。

山口達也さん
「飲まなければ健康な人間に見られる。ただごく自然なことですよ。でも一生アルコール依存症である。それが分かっていれば、決して怖い病気じゃないと私は思っています」