自分の役割はチームを勝たせること

2度のWBC選出、2024年に12勝4敗、防御率1.38で最優秀防御率のタイトルを獲得。そして昨年は開幕投手を務めるなどチームのエースとして期待感にあふれた今年はここまでわずか1勝(5月24日登板前まで)。

“苦しい。それだけですね、今は”

開口一番、本人から出た言葉はまさに不甲斐ない現状を表わすものだった。

宏斗なら勝ってくれるはず。
宏斗ならこれぐらい投げてくれるはず。
宏斗なら…。

ファンから寄せられる熱い言葉はしっかり届いていた。時として厳しいメッセージも。有難くもあり、有り難くないものもあり。期待されているからこそ届く声。しかしそれをすべて受け止めた上で、苦境を乗り越えようとする思いを顕わにした。

高橋宏投手「特別悪い状態ではないです。ただ勝てていない。先発ピッチャーとしてチームの役に立てていない」

ファンからすれば高橋宏投手は勝ちを見込めるピッチャー。いわばチームのエースとして位置づけられているわけで、彼で試合を落とすともなれば、他の先発ピッチャーが投げた場合よりもダメージが大きい。その点を理解していると分かる言葉を続けた。

高橋宏投手「自分の役割はチームを勝たせること」

ファン同様に頭の中に渦巻いているのは勝利への渇望だった。