大相撲夏場所で4年ぶり2度目の優勝を果たした小結・若隆景(31、荒汐)が25日、一夜明けて会見に臨んだ。

会見場に現れた若隆景は開口一番「少し疲れました」と、はにかみながら述べた。今場所は2横綱2大関が不在の中、優勝争いは11勝3敗で大関・霧島(30、音羽山)、小結・若隆景の2力士の争いとなった。それぞれ12勝3敗で並んで迎えた優勝決定戦の一番は、ここまで5連敗中の霧島に正面からぶつかった若隆景。思い切った踏み込みで押し出し、2022年春場所以来、25場所ぶり2度目の優勝を果たした。

25場所ぶりの優勝は琴錦、照ノ富士に次いで史上3番目の長期ブランクでの優勝。さらに前回の優勝後、右膝の大けがにより幕下に転落、そこからの優勝となった。「諦めずにやってきてよかったかなと思います」と今までを振り返った若隆景。再起し優勝した裏には家族の支えがあったと話す。「怪我してるときはもう常に妻がリハビリとかでも送り迎えしてくれて、子どもたちも『パパがもう1回テレビに出るのを見たい』とそういうふうに励ましてくれた」

さらに、今場所最中に奥様が買ってきた”鯛”のエピソードも披露。「スーパーに行ったらたまたま大きい鯛が売ってて、『買わないわけにはいかないなと思って買ってきた』と。1匹丸まんまの鯛を買ってきてそれを持って予行練習と言って写真を撮らされました」。その後、”予行練習用の鯛”は、食卓に並んだという。

諦めず努力を重ね、再び賜杯を手にした若隆景。「やっぱり大関という一つの目標に向かって、これからが大事だと思って精進していきたい」と大関昇進への目標を語った。