首里の城下町を歩けば、古くから親しまれてきた銘菓の香りに誘われます。那覇三大まんじゅうのひとつ、山城(やまぐすく)まんじゅう。創業は琉球王朝末期。160年以上の歴史を誇ります。

月桃の葉にのせて蒸し上げた芳醇な香り。薄皮はモチモチで、小豆餡の上品な甘さが特徴です。

浦添市からの買い物客:
「このサンニンの香りがとてもいいなと。やっぱり恋しくなるんですよね、時々」

人々の暮らしに寄り添ってきたお饅頭。その魅力を教えてくれるのは、6代目の山城杏奈さん(30)。代々受け継がれてきた味の裏には、伝統を守り抜く『見えない手仕事』がありました。

杏奈さん:
「小麦粉と水だけで作っている生地です。保存料とかも入っていなくて、当日中になっちゃうんですけど、本当に昔のまま、1個1個手作業で包んでいます」

ごまかしのきかないシンプルな生地。繊細な手作業が、首里の味を支えています。