約15%が移民のスペイン なぜ移民が多いの?

2000年代からスペインは「移民政策」を本格化しており、2025年9月時点で住んでいる移民の数が約740万人います。スペイン全体の人口は5000万人弱のため、約15%が移民ということになります。

どうしてスペインには、移民の人たちが多いのでしょうか?

理由は、歴史的背景と地理的要因の2つが考えられます。

まずは歴史的背景から見ていきます。かつてスペインは、中南米を植民地支配していた一方で、アルゼンチンやメキシコにはスペイン人が亡命をするという歴史もありました。

そのため、中南米にはスペイン語を話せる人たちが非常に多くなっています。移民としてスペインに渡った人たちの多くも、スペイン語圏の中南米で生活をしていた人たちであるということです。

次に、地理的要因です。スペインは、アフリカ大陸と非常に近いです。特にモロッコとスペインの間のジブラルタル海峡は、約13kmしかありません。

そのため、北アフリカの人たちを中心に、スペインへのルートができていました。難民の人たちも、そのルートを通ってスペインに移民として渡っていくということもあったようです。

それに加えて、非正規の移民を合法化する制度もあったということですよね。

JNNロンドン支局 城島未来記者:
“アライゴ”と呼ばれる制度があります。

【アライゴ】2000年~
非正規で滞在している移民に「条件を満たせば在留資格を与える」制度
<条件>
▼一定期間スペインに居住
▼就労先や生活基盤がある
▼犯罪歴がない など

元々このような合法化の制度は存在していましたが、今回の50万人規模の特例措置では、条件をさらに緩和し、必要な滞在期間などが短縮されました。