「ユメちゃん」から「滝川結女」へ 橋川監督が見た成長
橋川監督が、3年間の成長を強く語った選手がいる。
滝川結女だ。
「本当に成長しましたね。柱になったという感じは残っています」
就任1年目から得点を重ねていた滝川。
しかし橋川監督は、当時の姿をこう振り返る。

「“ユメちゃん”の域を超えなかったんですね。その時に言ったのが、『もう“ユメちゃん”じゃダメだぞ』って。『滝川結女』にならないといけないぞって」
求めたのは、ただ点を取ることだけではなかった。
チームの中で責任を背負い、周りを見て、言葉で引っ張ることだった。
滝川は今シーズン終盤、キャプテンの川澄奈穂美が欠場するなかでキャプテンの役割を担う場面もあった。橋川監督によると、試合後の締めの言葉も任されるようになったという。
「その時の状況を踏まえた言葉で、前向きな言葉をしっかり言えるようになって」
プレー面でも変化があった。
うまくいかない時に下がってボールを受けにいくのではなく、チーム全体を考えながら、厳しい場所で受ける。橋川監督は、滝川が「間で受けること」が多くなり、チームを前に進められるようになったと評価した。

今シーズンは7得点。
橋川監督は、その数字と継続性を高く評価した。
「3シーズン安定した形でやれるというのは、もう一人前と言ってもおかしくないと思います」
「ユメちゃん」から「滝川結女」へ。
橋川監督が残そうとしてきた「基準」は、選手の成長の中で、確かに形になっていた。














