中東情勢の悪化によるナフサ不足による影響が、関西の夏にも影響を及ぼしています。

 京都府宇治市にある市営の「黄檗公園プール」。大型のバケツや滑り台も備えていながら、安価な利用料で親しまれてきたプールですが、今の形になってから20年以上が経過していて、老朽化が目立つようになっていました。

 (宇治市・公園緑地課 森田宏紀副課長)「こちらがひび割れ、経年劣化している箇所ですね。こうした老朽化している部分が多くあるため、改修が必要になっている」

 ひび割れした箇所から水漏れしてしまうことなどから、市は去年から営業を中止し、今年、全面的な改修工事を行う予定でした。

 ところが、改修工事で使う予定だったプール槽は「ナフサ」を原料とするFRP=繊維強化プラスチック製のものでした。

 ホルムズ海峡をめぐる中東情勢の悪化に伴い「ナフサ」の供給が不安定になっている、いわゆる「ナフサショック」の影響で工事に欠かせないこのFRP製のプール槽を調達する目処が立たなくなってしまったのです。

 市は4月、今年度の改修工事の延期を決めました。

 (宇治市・公園緑地課 吉川貴之課長)「1月から4月、5月にかけて(情勢が)大きく変わっておりますので、厳しい状況になっているということで非常に残念。夏の暑い時期にプールは楽しく遊べる場所なので、何とか早く再開できるようにしていきたい」

 来年夏を予定していた営業再開は、再来年以降となる見通しで、「ナフサショック」の影響は、夏の風景にも影を落としています。