「ここにあるだけで2万本」——ハンコの世界はこんなに広かった!

弘前市和徳町にある『太田印房』。“けの汁”の発祥の地ともいわれる弘前市の『和徳稲荷神社』のすぐ近くにあります。

お店に入ると、棚にずらりと並ぶ印鑑の数の多さに、実土里さんは目を丸くします。

※実土里さん
「すごい!いっぱい名字がある」

『太田印房』は、明治28年(1895年)に創業した老舗。印鑑を手彫りで制作・販売しています。
お店を切り盛りするのは、3代目の太田秀穂さん。卓越した技術と知識を持つ人のみが認定される『一級印章彫刻技能士』でもあります。

『太田印房』の3代目・太田秀穂さん

※太田秀穂さん
「ここにある印鑑だけで約2万本くらいあります」

2万本——その数に実土里さんも思わず絶句。普段使いの『認印』から、法人に使われる『社判』、お馴染みの『シヤチハタ』、注文で仕上げる実印・銀行印のセット、『黒水牛』素材のもの、さらには津軽塗りの印鑑まで。太田印房には、ありとあらゆる種類が揃っています。

津軽塗を施した印鑑と印鑑ケース

印鑑やスタンプは、日本以外の国でも使われていますが、用途によって使い分けるのは日本独特の文化。最近は“ハンコレス”が進んで印鑑を使う場面は減りつつありますが、太田さんは古くからある日本のこの伝統を守り続けています。