赤字経営が深刻化する静岡市立清水病院で運営を民間に委託する方針をめぐり静岡市は5月18日、職員説明会を開きました。

職員説明会は午後1時からと午後4時からの2回行われました。赤字経営が続く清水病院をめぐっては静岡市が4月、地域の医療体制を維持するためとして、2027年4月から、JA静岡厚生連が運営する清水厚生病院と一体的に運用すると発表しました。

さらに、JA静岡厚生連を指定管理者として清水病院の運営を委託する方針です。これにより清水病院の職員は公務員ではなくなりますが、今後の処遇について十分な説明がないとして不安の声が上がっています。

職員640人から寄せられたアンケート結果では、待遇の変化への懸念から4割以上が「退職したい」と答えたことも明らかになりました。

<要望書を提出する清水病院の職員>
「職員の雇用や労働条件に直結する重大な方針に対して、職場の不安はいまだに解消されておりません」

民間委託の方針が公表されてから3週間余りが経った5月18日、職員は説明会を前に、大石副市長へ要望書を提出しました。

<静岡市 大石貴生副市長>
「スピード感を持って、誠実にお応えできるように対応していきたいと思いますので、きょうの説明会もその1つだと思っています」

職員は、今後の労働条件を早急に示すことや、住民説明会の実施などを求めています。非公開で行われた5月18日の職員説明会は、大石副市長らが現時点で想定される職員の地位や処遇の扱いなどを説明したということです。

<参加した清水病院の職員>
「処遇、雇用保障、退職金の明確な取り扱い、子育てや介護をしながら働けるワークライフバランスの維持などを要求しています。来月にも職員説明会が実施され、相談窓口が設置されることになりましたが、我々の要求に対する回答としては不十分と考えています」

説明会に参加した清水病院の職員は、「指定管理制度になることで本当に清水区の病院の医療体制が維持・改善されていくのかの具体的な説明が一切なく不安な気持ちだ」と話していました。

一方、終了後に取材に応じた静岡市の担当課は、「少しでも職員の安心感が増し、指定管理の移行後も継続して働いてもらえるよう今後も丁寧な説明をしていく」と述べていました。

職員説明会は5月19日にも行われ、6月1日からは個別の相談窓口も設置されます。地域医療の維持、職員の不安解消をどう図るのかが今後の課題となりそうです。